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I am the heartgazer. ACの独り言

心理的虐待サバイバーの経験や考察を執筆していきます。

「何でも完璧に」ではなく「できることをやる」

こんにちは、omeletです。
今回は自分にできること、できないことというテーマで話をしていきたいと思います。

私は幼い頃から完璧主義で、できるだけ多くのことを完璧にこなそうとしていました。
それは虐待親に認めてもらいたかった、褒めて欲しかったというのが根底にあるのかもしれません。けれどそのような生き方はやはり自分に負担をかけていて、大学卒業とともにエネルギー切れを起こしました。

鬱病と診断されてからは、しようと思ってもできないこと、めんどくささが勝ってしまうことが増えました。

・お風呂に毎日入ること
・歯磨きをすること
・ご飯を食べること
・仕事をすること
・本を読むこと
・テレビを見ること
・外に出かけること
・家事をすること
・ゲームをすること
・眠ること

今ぱっと思いつくことだけでもこれだけあります。
これを見てわかるとおり、私はおよそ日常生活を十分に送れる状態ではありません。ただただ何もせず、スマホを眺めながら横になって過ごすのが精一杯です。幸い私の場合は、恋人が見かねて日常生活を支えてくれているのでなんとか生きていますが、多くの時間を一人で過ごしている人の苦労は計り知れません。

それでも体調がいいときはできることが増えます。そんなときは料理をしたり、マンガを読んだり、散歩をしたり…気分転換になることをまとめてしています。寝たままの生活を送っていると、どうしても嫌なことを考える機会が増えてしまうので、溜まったストレスを解消する作業が必要になってくるからです。
またそうして活動ができたことで、翌日から動けなくなったとしても「~できた」という自信を持つことができます。自信を持つことで後ろ向きな想像を少ししなくなるため、結果としてストレスが軽減されるんです。

鬱病になってできないことが増えたというのも事実ですが、今までできなかった「できること、できないこと」の振り分けがうまくできるようになりました。
この「できること、できないことの振り分け」というのは、生きていく中で大切な能力なのではないかと感じます。なぜなら、できないことに挑戦してストレスを感じるよりも、できるかできないかを見極めて「今はこれができないけどこれはできる」と考えた方が前向きに進むほうが心の負担にならないからです。

「なんでもできるようになること」ではなく「できることを見極めること」。それが私たちが少しでもストレスを感じずに生きる方法だと思います。


では、どうしたら「できることを見極めること」が出来るようになるのでしょうか。
まず一番始めやすいことは、メモ帳やスマホのメモ機能を使ってその日にしたいことを挙げていき、使うエネルギーが少ない順に番号を振ることです。そうすることで、低いハードルから挑戦することができ、もしできなかった場合は「もう少し簡単なことならできそうだ」とできることの目安をつけることができるからです。
そしてもう一つ、一番大切なことは「できなかったことで自分を責めないこと」です。できると思っていたことができなかったのは決して悪いことではありません。「あることができない」ということは、今の自分にはその作業が負担になるというサインでもあります。そのサインを大切にして、「今はしない」という判断をすることも、あなたにとっては「できること」になります。
なので気負わずに、「できないことをしない」という選択をしても大丈夫ですよ。

自分の「できること、できないこと」とうまく付き合って、少しでもストレスなく日々を過ごしていきましょう!