follow us in feedly

I am the heartgazer. ACの独り言

心理的虐待サバイバーの経験や考察を執筆していきます。

心理的虐待サバイバーのための3つの要素

こんにちは、omeletです。
本日2度目の更新では、私が鬱病という診断を受けるまでの経緯と心理的虐待サバイバーのための3つの要素について話そうと思います。

私が鬱病という診断を受けたのは昨年の3月です。当時私は大学の卒業式を終えたばかりで、あとは入社式を待つのみというときでした。
私は大学4年の秋頃から、不眠とフラッシュバックに悩まされていました。特に夜中のフラッシュバックがひどく、今まで家族にされたことを次々と思い出してしまいました。
具体的に家族にどういうことをされたのかというと、このようなことです。長くなるうえに文章が少し汚いです。<<以下、自分の備忘録から抜粋>>


・基本的に出かけるときには「誰と・どこで・何する」を事細かに聞く(「心配」だから)、言わないと不機嫌になることも
・不機嫌なとき、父母ともに動作や口調が荒くなる
・母親曰く父親に対しては「やり過ごせ」、「うまく手のひらで転がせ」→こちらに我慢を強いる(「~出来なかったら困るでしょ?」という形で)
・父親は「~してやってる、してやった」スタンス(ex.ピアノを買ってやった、エアコンをつけてやった)、そのため都合の悪いこと(貸した金返せとか)にはそこを盾にする
・再三金をせびる(生活費などの補填を父母ともに私の奨学金に求める)。朝っぱらにメールが来たときにはだいたいそれ。うんざり。渋ると「電話代払えないとそっちも困るでしょ?」と盾に取ってくる。
・通帳の暗証番号を聞き出そうとする父。
・何度も部屋を勝手に掃除される。
・高校生のとき、お小遣いを父親の金の補填に使われる、大学のときは私の学費や手持ち金をせびる
・私の本を勝手に売られる
・差別がひどい(性的マイノリティなどに対して「気持ち悪い」と平然と言う)
・私が模試の進路のところに専門学校を書いたところ「こんなところ書くなんて頭おかしい」とキレる。キレながら部屋に戻りしばらく不機嫌。母親「その程度であきらめるんじゃどうせ無理」。脅迫されても屈するなという理不尽。
・小さい頃から「お金ないから奨学金もらって国立の大学行け」と言われる。「それ以外は無理」とも。
・父親「あいつは一回テストで悪い点とって痛い目を見た方がいい(必死で勉強しないから)」。授業中集中して聞いてるんじゃだめなんですか?家でも机にかじりつかなきゃいけないんですか?
・父親「必死で勉強すればもっといい点取れるのに」。で?もっと必死に仕事すればもっと稼げるのにと言えばいいですか
・現代文で全国1位とったとき、父親が「大したことないんだけど~」と前置きした上で父方祖母に自慢し始める。下げなきゃ気が済まない。
・一人暮らししたいと言ったときに「一人暮らしするなら援助も関わりも最低限だ」と父に言われる。
・母が歌手のブログを見ていたときに、「この人はこれを見てこんな風に思っている。お前よりもずっと感受性がある」と発言。
・中学の個人面談のとき、不登校の友人の話になり、「この子も意地悪みたいなことをされてたことがあって~」と私がいじめを受けていたことを認めてくれない。
・小6のいじめられてたとき、母が電話で他の保護者に「何かあったんだろうけど何も聞かずに受け入れてる」みたいなことを同じ部屋にいるときに言う。
・長らく父親は私のことを「ぶーちゃん」、「ぶーたろーくん」と呼んでいた。
・数度吐いて寒気で震え、高熱出してしんどいと訴えたときに、そのときかかってきてた電話を優先し30分前後そのまま放置した祖母。
・父親が風邪引いたとき「すぐそうやってしんどいって言って休む」と母親が言っていたのを聞いて、多少の体調不良を言いにくくなった
・気づいたら車を買っている父親。気づいたらiPod新しいの買ってる父親。しかしお金が足りないとお金を借り、事故の賠償金も負担させる
・大叔父に「子供を産むことが娘ができる唯一の親孝行」と言われる
・大学生の私のお尻を触る父親。
・普通にしてるだけなのに「お前はいつもむすっとしてる。もっと愛嬌をよくしろ」的なことを言われ父に切れられる。
・母親は主に悪い意味で「お前はお父さんそっくり」という言葉を使った。
・(再三金をせびられることに疲れ私が家出した後)父親が入院したとき母に「父親が入院してるのに娘が来ないなんてありえないんだよ?」と言われる。
・父親と齟齬が生じたとき、私に我慢と負担を強いる母親。誰と何の用事でどこに行くかという予定をいちいちカレンダーに書いていけとか。お父さんが怒ったままだと気分悪いしめんどくさいでしょ?と。
・父親と喧嘩してご飯別々で食べてた時期、母親「このままじゃ二人暮らしの意味がない、別世帯になることを考えなきゃいけないってお父さんが」と言われる。一人暮らししたいと前から言ってるし、同居だと金かからないとかで同居を勧めたのは親である。
・泊まりにいく、オールするとなると同伴者の連絡先や住所を寄越せと言う母親。理由は「何かあったときに連絡取れないと困るから」、「心配だから」。他人のプライバシー無視。
・小さい頃、ファミリーゲームをしたいと言っても気が向いたときだけしかつきあってもらえなかった(ex.花札しようと言っても「えー」と渋られたり)
・小学生のとき、友達とプリクラを取りに行くときに後ろからつけられていた


こんな感じですね。これを来る日も来る日も思い出す感じでした。
そのような日々が続き、翌日早く起きなければいけないときに眠れなくなって、最終的に昼間も布団から起きあがれなくなりました。
しかしその時期はちょうど卒論が佳境に入っていたため、ただの疲れと思い込んで病院には行きませんでした。
そしてそのまま放置していたところ、もうすぐ入社式という日になってがくんと体調を崩しました。食欲がなくなり、夜も眠れず、常時吐き気が付きまといました。
幸いそのときには私のことを理解してくれている人が泊まりに来ていたため、その人に付き添われて病院に行きました。そこで初めて鬱病だと診断を受けました。

今思うと幼い頃から積み重ねられたストレスと何度も受けた心理的虐待が、「就職」というのをきっかけにして一気に心にのしかかってきたのだと思います。
せめてフラッシュバックが始まったときに病院に行っていれば今ほど鬱病がひどくなることはなかったのではないかなとも思います。


私自身のこのような経験と反省から、心理的虐待のダメージを少しでも少なくするには、3つの要素が必要だと考えます。
それは

・早めの通院
・十分な休息
・理解者の存在

です。
その3つの要素を揃えるのはなかなか難しいことだとは思いますが、まず1つでも満たすことを目指してみてください。
特に理解者については、ネット上でも自助グループ等に連絡を取ることもできるのでTwitterFacebookを通して探してみるのもいいと思います。

心理的虐待を受けている人は一人で悩まずに、もしできるなら誰かに相談してみてください。「誰に話していいのかわからない…」という方は、一度「ハートゲイザー」にお声をかけてみてください。私はあなたの味方です。



文:omelet(@milk832omelette)
【心理的虐待サバイバーのための自助グループ「ハートゲイザー」】:@heartgazer_svvr