follow us in feedly

I am the heartgazer. ACの独り言

心理的虐待サバイバーの経験や考察を執筆していきます。

家族にプレゼントを贈りたくないのは悪いこと?

こんにちは、omeletです。
今回は家族とプレゼントについて話したいと思います。

「家族」にプレゼントを贈る機会って意外と多いですよね。
誕生日、母の日、父の日、バレンタイン、クリスマス…などなど。他にも機会がある人もいるでしょう。
私は家族にプレゼントをあげようと思ったことはほとんどありません。幼少期には何度かあったとは思いますが、小学生になって以降はあまりなかったように思います。嫌だとさえ思っていました。
そもそも家族にプレゼントをあげる「文化」が理解できなかったという面もあります。なので高校生のときに友人がお母さんの誕生日プレゼントを選んでいたとき、「家族にプレゼントってあげるんだ!」ととても驚きました。それと同時に「家族にプレゼントを贈らない私は"孝行"していないのではないか」と罪悪感に駆られたのも否定できません。
それ以降、なぜ私は「家族」にプレゼントを贈ろうと思わないのか、嫌なのかという疑問を抱きました。当時その理由の候補に挙がったのは

・自分がもらうことに慣れてしまったから
・あげるのが億劫だから

という2つです。高校生であった当時はそんな自分が「ダメな人間」だと感じ、ひどく落ち込みました。
ですが今になって考えると、私は友達に対してはプレゼントを贈るのが大好きで、もらったら次の機会にこちらも渡すのが当たり前でした。そう考えると、私がプレゼントを贈るのが嫌なのは「相手が家族だから」ということに他ならないと言うことに気が付きました。
ではなぜ家族だから嫌なのか。「家族」に感謝ができなかった、もとい感謝したくなかったんです。
例えば幼少期、私には兄弟姉妹がいなかったため、誰かと一緒に遊ぶとなったら相手は主に両親でした。しかし両親は気紛れでしか遊んでくれないために私は一人遊びに没頭せざるを得ませんでした。
他にも私がいじめを受けていても我慢を強いる、夫婦喧嘩を見せる(なおかつ気を遣わせる)、誰かに嘘をつくことを強いるなど、私を尊重することがあまりなかったのです。
自分を尊重しない相手に感謝することができず、しかしそれでも感謝を求められるのが嫌で、結果として「家族にプレゼントを贈る」のが嫌いになったのではないかと思います。

家族にプレゼントを贈るのはとてもすてきなことだと思います。けれど贈るのが当たり前ではない、と私は声を大にして言いたいです。
「家族に贈りたくない」と思っている人の中には、「考えてみると自分は家族に尊重されていなかった」という人が少なからずいるのではないでしょうか。他にもいろいろな事情で贈ることに抵抗を覚える人もいるかと思います。

プレゼントというのは自分が贈りたい人に贈るものです。
自分を大切にしてくれない相手に「贈りたくない」と思うことは決して悪いことではありません。



文:omelet(@milk832omelette)
【心理的虐待サバイバーのための自助グループ「ハートゲイザー」】(@heartgazer_svvr)


母がしんどい

母がしんどい