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I am the heartgazer. ACの独り言

心理的虐待サバイバーの経験や考察を執筆していきます。

私が受けた"虐待"と「疑うこと」

こんにちは、omeletです。
今回は私が両親(主に父から)受けた虐待の内容と疑問を持つことの大切さについてお話したいと思います。

「虐待」というと身体的虐待、いわゆる暴力を思い浮かべる人も多いと思いますが、私が受けた虐待は「心理的虐待」でした。
心理的虐待とは、子どもを監視する、暴言や攻撃的な行動などで子どもを萎縮させるなど直接的ではなく精神的に子どもを苦しめる虐待のことを言います。最近だと、宿題をしていなかったことを理由にゲームを破壊した高嶋ちさ子さんの行動が、この心理的虐待に当たるのかということで話題になっていますね。


では私が両親に何をされたかというと、

・私物を勝手に処分される
・親が不機嫌なときに乱暴に大きな音を立てられる(ドアの開け閉めや足音など)
・毎日のメール、電話を強制される
・バイト代を全てとられる(成人後)
奨学金を生活費や娯楽費に充てられる(成人後)

などですね。最後の二つは未成年の場合虐待とされない場合もありますが、成人後にされたため経済的DVに当たります。ちなみに20万ほどのバイト代は父親の事故の賠償金に使われ、今も返ってきていません。


怖いことにこのようなことをされてもそれが「普通」だと思ってたんですよね、当時の私は。



このツイートでも触れたのですが、心理的虐待は身体的虐待に比べて周りから見てもわかりづらく、「家庭内の問題」、「躾の一環」として捉えられてしまうのが問題の一つです。そして心理的虐待を受けている自分自身も「おかしい」と思えないというのが恐ろしいところです。

私が自分の家庭環境に疑問を抱いたのは、友人や恋人の家庭環境を知ったことがきっかけでした。もし他の家庭がどんな環境なのかを知ることができなかったら、今も私は家族から離れられていなかったでしょう。

もし「これって心理的虐待なのかな?」と思っている人は、自分以外の人に話を聞いてみるというのが大事だと思います。そして自分の家族をちょっとだけ離れたところから見てみる。そして「これっておかしい!」とはっきり疑問を持つことが自分を守る上でとても大切です。

「虐待を受けている」、「家族が自分を大切にしていない」と思ったら、どこでもいいので逃げてください。友達の家でも、親戚の家でもいいです。あなたがこれ以上傷つく前に距離を置いてください。

どんなに自分が傷ついても、傷つけた人たちは責任をとってはくれません。自分を第一に考えて、家族から「離れる」選択をとることは決して悪ではありません。


文:omelet(@milk832omelette)

【精神的虐待サバイバーのための自助グループ「ハートゲイザー」】:@heartgazer_svvr



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